『マテリアライジング・デコーディング 情報と物質とそのあいだ』

著者 砂山太一 大野友資 舘知宏 豊田啓介 松川昌平 三木優彰 吉田博則 木内俊克 杉田宗 中村竜治  市川創太 岩岡孝太郎 谷口暁彦 川本尚毅 後藤一真 天野裕 土岐謙次 今井紫緒  浜田晶則 穴井佑樹 大山宗哉 永田康祐 御幸朋寿 藤木淳 増渕基 長谷川徹 竹中司 岡部文 美濃部幸郎 マイケル・ハンスマイヤー ベンジャミン・ディレンバーガー 西澤徹夫
企画協力 砂山太一 大野友資
Collaboration サカセ・アドテック トロテック・レーザー・ジャパン マテリアライズジャパン 丸紅情報システムズ ロフトワーク
発行 2014年7月19日(一般販売 7月31日)
判型 A4判・124頁・フルカラー
定価 本体1,300円+税
ISBN 978-4-9905436-3-1

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レーザーカッターや3Dプリンタなど、デジタルデータを使った加工技術の普及により、物質(atom)と情報(bit)の交錯が起き始めている。
「情報革命からものづくり革命へ」とも言われ、昨今のメディアを賑わしている話題でもあり、また、今この瞬間にもさまざまな実践が世界中で、同時多発的に行われている。
2013年、東京藝術大学美術館陳列館にて日本ではおそらく初めてのコンピュテーショナルデザインやデジタルファブリケーションを主題とした展覧会「マテリアライジング展」が開催された。
本書は、同展に出展した23組の建築家、アーティスト、工芸家、プロダクトデザイナー、エンジニア、研究者へのインタビューにより構成。デジタル化による物質的表現や、認識の変容、デジタル/アナログ両面における制作の問題、またそれぞれの背景や履歴、その後の展開まで多彩なトピックを含む。
*「デコーディング(decording)」とは、圧縮されたり変換されたりしたデータを元に戻すことや、暗号の解読などを意味する。

【推薦コメント】
ここにあるのは、デジタル化が先行する2次元のCGやムービーといった「メディア」ではなし得ない「建築ならではの具現化」「情報の身体への接続」への企てであろうか。カタログ化に至らない多彩な試みが、「マテリアライジング」の名の下に、新たなムーブメントの到来を予感させる。
(山梨知彦/日建設計執行役員・同設計部門代表)

情報だけが過剰に飽和する社会を抜けた「先」がここにある。 トンネルを抜けると、そこには新しい物質の捉え方、私が「フィジタル」と名付けた新大陸が広がっていた。 ポスト・デジタル、ポスト・インターネットの新しい感性を探す旅へようこそ。
(田中浩也/慶応義塾大学SFC准教授・FabLab Japan Network)

「考えること」と「創ること」の境界を問い直す、建築/デザイン/アートにおけるパラダイムシフトの序章。デジタルツールを身体化し、新たな可能性をマテリアライズしつつある世代のマニフェスト集である。今後の指標として必読。
(金田充弘/東京藝術大学准教授・Arupシニアアソシエイト)

『マテリアライジング・デコーディング 情報と物質とそのあいだ』販売店リスト
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◆NTT InterCommunication Center(東京・初台)
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*紀伊國屋書店、ジュンク堂書店、丸善は各店舗によって在庫状況が異なりますので、直接書店へお問い合わせください。また、全国すべてのジュンク堂・紀伊國屋系列店で注文できます。

【目次】
舘知宏|折り紙と計算可能な「形」|折り紙の新しい考え方|物性によって拘束を加える|連続的に変形する建築|メーカーやファブリケーターとの革新|3Dプリンタの未来
豊田啓介+大野友資|研究と実践のために|ペーパーレス・スタジオから実務的なメリットへ|《線入力3次元ボロノイ図形による構造体のスタディ》という実験|動的な建築と広義のロボティクス
松川昌平|契機 ― ICC、池田亮司、コスタス・テルジディス|おもちゃと仮想パターンを両親に|生命のように流れ続けるシステム|形と価値と量
三木優彰|フライ・オットーからの課題にアルゴリズムで応答|テンセグリティのスケールとジオメトリ|建築内外の思考
吉田博則|機械から源流の素材へ|透明な木|Scan to Production
木内俊克+砂山太一/kwwek|知覚の解像度とコンピュテーションによるコントロール|状態の移行を計算しデザインする|教育機関との連携
杉田宗|アメリカでの学び|セシル・バルモンドとスワーム・インテリジェンス|力学モデルアルゴリズムを用いた設計|指物のデジタル技術による拡張
中村竜治|物質化によって起こること|物質からのリアクション|重力という手掛かり|インスタレーションと建築との差異
市川創太|1990年代から2000年代初め頃の状況|領域を越えた交流|複数の観測点から住宅をつくる|プログラミングと施工|都市の解析と評価
岩岡孝太郎|FabCafeという場所|窓固有のカーテン|ファブの未来|素材に対するノウハウの蓄積と提供
谷口暁彦|日常とメディアアート|3Dスキャンが日常化する前に|物質が持つ情報とそのコンポジション
川本尚毅/N&R Foldings|デザインで生き残る|ソフトウェアとシステムを含む包括的プロジェクト|BAO BAO ISSEY MIYAKEとのコラボレーション|マスカスタマイゼーションから一品生産まで
後藤一真+天野裕/Arup|ジオメトリックエンジニアリングの黎明|制作の苦労|膨大な解析と最適化|ジオメトリックエンジニアの必要性
土岐謙次|デジタル技術との出会い|漆のオープンソース化|植樹から始める意義|漆とデジタル技術の未来
今井紫緒|臓器モデリングやさまざまなコラボレーション|動きを形にすること|ブレやズレから生まれる時間を含んだ作品
浜田晶則 穴井佑樹+大山宗哉/Yakul|チームラボでの出会いから|極端に遅い3Dプリンタ|制御点の数と滑らかさ|予期できないコトの誘発
永田康祐+御幸朋寿+砂山太一/gh/e|関心の交錯|プログラミングから制作まで|非物質や幽体のような存在|技術の誤用と批評|一気通貫のプロダクション
藤木淳|2次元と3次元の行き来|3Dプリンタによる物性と視覚|3次元視覚表現の探求
増渕基|構造とデザインが一致した領域|軽量構造のメリット|技術者が目指すデザイン
長谷川徹|ペーパーレス・スタジオからの展開|空間と脳波の解析|建築領域の拡張
竹中司+岡部文/アンズスタジオ|コンピュテーショナルデザインとデジタルファブリケーションを活かす職能|都市環境解析とランドスケープ|切削による木加工|ロボティクスとコラボレーション
美濃部幸郎|建築による生態系|自然の普遍モデルとしての葉脈パターン|自然と人工物をつなぐ模様=パターン
マイケル・ハンスマイヤー+ベンジャミン・ディレンバーガー|技術の問題を越えて|混沌と秩序の間のアルゴリズムとアウトプット|新しい自由と空間
西澤徹夫|会場構成について

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マテリアライジング展 情報と物質とそのあいだ 23名の建築家・アーティストによる思索
会期 2013年6月8日(土)~23日(日)10時〜17時(月曜休館)
会場 東京藝術大学大学美術館 陳列館
企画 砂山太一 大野友資

『マテリアライジング・デコーディング 情報と物質とそのあいだ』出版記念トーク in Kyoto
日時 2014年10月10日(金)19時〜21時
会場 MEDIA SHOP(京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44)
ゲスト 砂山太一 森山貴之(モデレーター:富井雄太郎)

マテリアライジング展Ⅱ 情報と物質とそのあいだ
会期 2014年7月19日(土)〜8月8日(金)10時〜17時(7/22、7/28、8/4休館)
会場 東京藝術大学大学美術館 陳列館
企画 砂山太一 松浦廣樹 大野友資 富井雄太郎

マテリアライジング小作品展 in Kyoto
会期 2015年3月14日(土)~28日(土)12時~20時
会場 MEDIA SHOP(京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44)
参加 甲斐貴大 木内俊克 御幸朋寿 砂山太一 舘知宏 谷口暁彦 土岐謙次 富井雄太郎 永田康祐

マテリアライジング展Ⅲ 情報と物質とそのあいだ
会期 2015年5月16日(土)~6月21日(日)11時~19時(月曜休館)
会場 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
企画 砂山太一 森山貴之