『建築×写真 ここのみに在る光』



完売御礼

 

東京都写真美術館による、初の建築写真をテーマとした展覧会のカタログ。
写真黎明期から現代まで、建築と写真は蜜月関係にあり、幾多の建築物、構築物、都市が被写体となってきた。本書は、美術館のコレクションを中心に構成された全作品を収録。
第1章は、ダゲレオタイプなどの写真最初期から20世紀までの歴史的な流れを追う。また、19世紀末から20世紀前半にかけて、パリやニューヨークなどの都市では急激な開発が進んでいた。そうした時代のなかで壊されていく建築、変貌していく都市の貴重な記録も含まれている。
第2章は、写真美術館が数多く所蔵する日本の写真家の作品が中心となる。日本建築史上最も重要な「伊勢神宮」(渡辺義雄)や「桂離宮」(石元泰博)、建築家・丹下健三による「国立屋内総合競技場」や「東京カテドラル聖マリア大聖堂」(村井修)など、世界的にもよく知られている写真から、「日本の民家」(二川幸夫)、「イタリア山岳丘上都市」(原直久)、「軍艦島」(奈良原一高)、「九龍城砦」(宮本隆司)といった、特定の建築家によるものではないアノニマスな建築や、今はなき風景を見ることができる。さらに、アントニ・ガウディ(細江英公)やル・コルビュジエ(瀧本幹也)ら巨匠に対峙する写真家独自の眼差しまで、多様な表現を紹介。

写真
ジャン=バティスト・ルイ・グロ
シャルル=イジドール・ショワズラ&スタニスラス・ラテル
ネグレッティ&ザンブラ
ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット
ジャン=ルイ・アンリ・ル・セック
エドゥアール=ドニ・バルデュス
フェリーチェ・ベアト
江崎礼二
ウジェーヌ・アジェ
ベレニス・アボット
ウォーカー・エヴァンス
山脇巖
ベルント&ヒラ・ベッヒャー
渡辺義雄
石元泰博
村井修
二川幸夫
原直久
北井一夫
奈良原一高
宮本隆司
細江英公
柴田敏雄
瀧本幹也

企画・構成 藤村里美[東京都写真美術館]
企画補助 石田哲朗[東京都写真美術館]
執筆 藤村里美 石田哲朗
翻訳 ハート・ララビー
デザイン 小池俊起
印刷 サンエムカラー
製本 篠原紙工
判型・頁数 224×297mm・200頁・並製本
言語 日・英
発行 2018年11月10日
定価 本体2,778円+税
ISBN 978-4-9905436-9-3

「建築×写真 ここのみに在る光」 終了
会期 2018年11月10日[土]– 2019年1月27日[日]
時間 10:00–18:00[木・金は-20:00、月曜休館、12/24・1/14開館、12/25・12/29–1/1・1/15休館]
会場 東京都写真美術館[東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内]
入場料 一般600円 学生500円 中高生・65歳以上400円


図版:原直久〈イタリア山岳丘上都市〉より《シエナ, イタリア,1984》(1984)